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飲食チェーンがファッションラインを設立

メキシコ料理に欠かすことのできないアボガド。バターのような濃厚の食味もさることながら、特徴的なのは大きな丸い種。土に植えた経験のある方も中にはいるかもしれません。とはいうものの、多くのアボガドの種は生ごみとして捨てられているのが現状かと思います。世界でも指折りのアボガド消費量を誇るメキシコ、その料理チェーン店も以前まではそうだったといいます。ところが近年、種の活用法を発見したそうです。

欧米で2650店舗以上を展開するメキシコ料理レストラン「CHIPOTLE(チポトレ)」は8月、アパレル製品やアクセサリーなどを扱う部門「Chipotle Goods」を立ち上げました。レストランで出るアボガドの種を染料としてアパレル製品に活用するなどして、廃棄物を大量に生み出すファッション業界の持続可能性の改善に貢献するといいます。

レストランであるチポトレがアパレル部門を立ち上げたことに、多くの人が驚いたのではないでしょうか。チポトレは2012年からオーガニックコットン製の制服を導入。オーガニックテキスタイル世界基準(GOTS)を満たしたものだけを買い、コットン農家を支援してきたといいます。一方で、メキシコ料理店であるチポトレでは年間3億個近くのアボガドが消費されていました。ゴミとして廃棄していた種の活用方法を模索する中で、たどり着いたのが水で煮出して衣服の染料として使う方法。制服の材料として、すでに馴染み深かったオーガニックコットンと組み合わせて、アップサイクル商品を考案。そして、アパレル部門を立ち上げました。

アパレル部門のChipotle Goodsの商品は、アボカド染めのTシャツやトートバッグを始め、唐辛子柄のシャツや裏地にアボガド柄の付いたジャケット、100%リサイクルペットボトルで作られたバッグ、100%リサイクル素材で作られた靴下などさまざま。同社のマーケティング責任者クリス・ブランド氏は「Chipotle Goodsの商品は、より良い世界を作るために開拓するという当社の使命を表すアイテム。お客様は、商品を買うことで持続可能な農業をサポートできます」と話しています。

アパレルラインのほとんどのアイテムは、チポトレの制服を製造するLOOMSTATE社製。同社の推定によりますと、2019年にチポトレがオーガニックコットン製の従業員用制服を購入したことによって、約170万ポンドの合成農薬の削減に貢献できたといいます。アパレルラインのコレクションから得られる利益はすべて、ファッションや農業をより持続可能なものにすることに重点を置いた組織への支援に使われるといいます。

アボガドの種の染料は、布をやさしいピンク色に染め上げます。自宅でも簡単にできますので、気になった方はぜひやってみてはいかがでしょうか。シミや汚れが付いて捨てようとしていた衣服も、染料で馴染ませることで気にならなくなるかもしれませんから。

Source:https://newsroom.chipotle.com/
Photo:Chipotle

(エコイスト編集部)


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