持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

ネスレから植物ベースのマグロ?が登場

日本人が愛してやまないソウルフードといえばお寿司。今では国境を超え、海外でも「SUSHI」として人気ですね。しかし、マグロの乱獲によって太平洋クロマグロが減少といった事態も招いています。資源回復を図るため、中西部太平洋まぐろ類委員会での国際的な約束に基づき、2015年から全国の漁業者は資源管理に取り組んでいます。資源管理も資源回復に大事なことですが、近い将来、海に泳ぐマグロを食べなくても、マグロが食べられる時代がやってくるかもしれないという驚きの発表がありました。

スイスに本社を置き、食品・飲料業界で圧倒的なシェアを誇るネスレは、植物ベースのマグロを発売すると発表しました。マグロというと刺身を想像される方も多いと思いますが、今回発表されたのは、日本でいうところのツナ缶のことです。発表によると、植物ベースのマグロは、同社の植物ベースのハンバーガーやソーセージを販売しているGarden Gourmetブランドで、「Sensational VUNA」という名称で発売されます。スイスで最初に発売され、今後の展開はまもなく発表するとのこと。また、スイスの一部店舗では、ガラス瓶に入った「Sensational VUNA」以外にも、植物ベースのマグロを使ったサンドイッチが提供されるとも述べられています。

さて、気になる成分ですが、6つの植物ベース成分によって作られているとのこと。環境にやさしい供給源の1つである栄養価の高いエンドウ豆タンパク質が豊富に含まれており、人工着色料や保存料は使用されていません。

ネスレの最高技術責任者であるステファン・パルツァー(Stefan Palzer)氏は、次のように述べています。「持続可能な方法で生産された植物ベースのシーフード代替品は、乱獲を減らし、海洋の生物多様性を保護するのに役立ちます。植物ベースのマグロ代替品は、美味しく、栄養価が高く、タンパク質が豊富です。 この素晴らしい製品を発売できることが嬉しいです。そして、他の植物ベースの魚介類の代替品もすでに開発中です。」

今回発表されたマグロ以外にも、すでに植物ベースの魚介類を開発しているとは驚きです。しかし、植物ベースのマグロもわずか9ヶ月で開発したと発表で述べられていることから、マグロ以外の代替品も近い将来、店頭に並ぶことが予想されます。

ネスレは、2020年に入り、植物ベースのハンバーガーを改良したり、植物性タンパク質の開発と生産における主要企業2社とパートナーシップを結んだりと、植物ベースの代替品に関する発表を次々と発表しています。それだけ、気候変動や動物福祉を気にする消費者の声が大きく、それに応えなければ、食品・飲料業界で圧倒的なシェアを誇るネスレであっても、選ばれなくなる危機感があるということではないでしょうか。

Source:https://www.nestle.com/media/news/
Photo:Nestlé

(エコイスト編集部)


おすすめのバックナンバーはこちら
ネスレも代替食品を提供開始
「未来の肉」で作られるチキンナゲット

2020.10.02