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何度も使えるテイクアウト容器

突然ですが、このバッグはどこの新作バッグでしょうか? 正解は、ブランドの新作バッグではなく、料理のテイクアウト用にデザインされた容器です。この容器は、ロンドンを拠点とするデザインスタジオPriestmanGoodeが開発しており、これまでの使い捨てプラスチックのテイクアウト容器とは異なる点が2つあります。

まず、容器の素材がバイオプラスチックや天然素材が原料である点です。料理を入れる筒状の容器は、チョコレートを製造する際に出たカカオ豆の殻を原料に作られたバイオプラスチックを使用して作られています。また、蓋はパイナップルの葉から抽出されたセルロース繊維で作られており、バッグの全てが100%再生可能な原材料から作られています。バッグは、温かい料理を提供することがあるため、高い温度にも耐えることができ、もし落下させてしまっても、耐えることができる強度があるそうです。

そして、この容器を何度も利用することを前提として考案している点です。同スタジオが考案する配送システムとは、買い手が料理を注文する際に容器の代金を上乗せして支払ってもらい、容器が配送業者に返却されると、次回の注文時に上乗せして払った容器の代金が払い戻しされるというシステムで、もちろん、容器は洗浄されて再利用されます。

デザインスタジオPriestmanGoodeの発表によると、『適切なインセンティブが与えられれば、消費者はより持続可能な行動をとることがわかっています。報酬ベースのシステムを導入し、容器を戻す際に割引などのインセンティブを消費者に与えることは、プラスの影響があることがわかっています。』と述べられています。同スタジオの言うように、再利用可能な容器に消費者がインセンティブを貰えるような仕組みを構築すれば、使い捨てプラスチック容器からの脱却スピードが早まるのではないかと思います。

新型コロナウイルス感染防止のため、テイクアウトやデリバリーが増え、使い捨てプラスチックの使用量が増えた現在、いち早く取り入れたい容器と仕組みといえます。しかし、世界的な感染症を経験したことで、私たちは衛生に一段と気を配るようになりました。ウイルスとの共存は今後も続くと考えられる現在、地球環境を犠牲にして良いというわけではありません。衛生に注力することは続けながらも、環境に悪影響を与えない容器へと移行していく必要があるのです。

Source:https://www.priestmangoode.com/project/wallpaper-re-made/
Photo:PriestmanGoode

(エコイスト編集部)


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