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ビーバーで洪水を防止!?

イギリスのヨークシャーで、ある動物をつかったユニークな実験が始まりました。その動物とは、動物界の天才建築家といわれるほどダムづくりが得意なビーバーです。

なぜビーバーを使った実験が始まったかというと、ヨークシャーはここ数年大規模な洪水が発生しているからです。2015年12月には過去70年間で最悪と呼ばれる洪水が発生し、約700万ポンドもの被害がでました。 歴史的な建造物が多いヨークシャーの文化財を保護するために洪水対策が必要なのです。その防水対策の一つとしてビーバーをつかうことになりました。

2019年4月17日にユーラシアンビーバーのつがいをヨークシャーにあるクロプトン(Cropton)の森に放ちました。ビーバーが木の枝などでダムを作り水の流れを制限することで、洪水を防ぐと期待されています。洪水防止の他に、新しい湿地ができることで植物や他の野生動物にも大きな利益をもたらすことも期待されています。10万平方メートルの森の中での活動は、今後5年にわたって観察されます。

クロプトンの森にはすでに洪水防止用の人口ダムが複数作られています。実験ではすでにある人工物に対してどのような活動をし、どのような相互作用が出てくるかも観察されるそうです。人工ダムに対するビーバーの反応を観察する実験は今回が初めてですが、治水目的でイギリスは以前からビーバーを活用していたようです。

洪水防止や生態系への良い影響に期待しつつ、人工ダムに対してビーバーがどんな反応をするか結果が楽しみですね。

(エコイスト編集部)

2019.06.13