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タスマニアビーフ農場が風力発電

オーストラリア政府は、二酸化炭素排出量を2030年までに2005年比26%~28%削減する目標を掲げています。しかし、オーストラリアは、OECD(経済協力開発機構)から石炭化石発電から天然ガス火力発電や再生可能エネルギーに転換し始めたことは評価されながらも、依然として、炭素依存が高く、二酸化炭素排出量が増加していると指摘、改善が求められている状態です。一方でオーストラリアの再生可能エネルギー分野のリーダーであるタスマニアでは、2022年までに再生可能エネルギー100%にする目標を後押しするような風力発電所(Granville Harbour)が、タスマニアの西海岸に建設されています。

建設が進んでいる風力発電所はもともと農場で、半世紀以上にわたり高級牛肉を生産しています。南の海上から最大時速200キロメートルの突風が吹き抜ける場所でもあり、この強い風が農場を風力発電所に変化させる大きな機会になったのです。この風力発電所は112メガワットの容量を持つ31個のタービンで構成され、46,000世帯に十分供給できる量の電力を生み出します。また、風力発電所の建設中、もちろん運転が始まってからも、高級牛肉の生産は敷地内で継続されるそうです。

発電された電力はタスマニア全土に送電されます。また国営のHydro Tasmaniaが電力を購入し海底ケーブルを通じてオーストラリア本土の市場にも輸出されます。このプロジェクトは州内で建設中の2つの発電所のうちの1つで、他にも3つのプロジェクトが動いており、風力エネルギーへの投資総額は20億ドルを超えています。この金額の規模は、再生可能エネルギー100%を目指すタスマニアの姿勢といえるでしょう。

(エコイスト編集部)

2019.06.17