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“フライングV”でCO2削減の空の旅を

「フライングV」といえば、ギブソンのエレキギターを想像する方が多いかもしれませんが、次世代型飛行機とも言われている飛行機も同じ名称で、ギブソンのギター同様、二股に分かれたV字型の機体デザインという特徴を持っています。

この次世代型飛行機のフライングVは、KLMオランダ航空とデルフト工科大学と共同で開発を進めている次世代旅客機のことで、2019年から進めているプロジェクトになります。独創的なV字のデザインは、特徴付けるためではなく、空力の効率を突き詰めた結果なのだそう。また、大きさは現行の双発大型旅客機のエアバス「A350」とほぼ同じ大きさになる見込みのため、現在も使っている滑走路や格納庫などの空港設備もそのまま使えるとのことです。そして、フライングVの座席数は、エアバス「A350」と同程度の座席数(300〜350席)である314席を確保し、貨物量(160立方メートル)もエアバス「A350」と同程度の貨物を輸送することができます。しかし、エアバス「A350」と同じ距離を飛行した場合を比較すると、消費燃料を約20%減らせるといわれています。

さて、ここまでは「フライングV」の完成した姿について説明してきましたが、開発がどこまで進んでいるか気になりますね。2020年9月の発表によると、フライングVの試作モデルのテスト飛行が成功したとのこと。今回テスト飛行に成功した試作モデルのサイズは、全長約2.5mで、予想される実機の約55メートルの約1/22のスケールです。内部にデータ収集用のコンピューターが搭載され、地上からリモートコントロールで操作しています。その様子は、下記URLから実際の映像で確認してみてくださいね。

航空機を飛ばすためには、燃料を大量に燃焼させる必要があるため、排出する二酸化炭素の量も多く、環境にかなりの負荷をかけています。そのため、二酸化炭素排出量の多い航空機ではなく、鉄道を使うことで環境に配慮しようというムーブメントも起こったほどです。しかし、海を超える移動などを考えると、時間的に航空機を使わざるを得ない場合も多いことでしょう。地球温暖化が止まることなく進んでいる現在、エネルギー効率が改善された航空機の開発は、持続可能社会における航空業界の最大の課題です。

▶︎フライングVの飛行映像(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=MFoc8wbuasM

Source1:https://www.tudelft.nl/en/ae/flying-v/
Source2:https://news.klm.com/
Photo:Delft University of Technology

(エコイスト編集部)


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