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食品廃棄物から代替レザーを

動物の皮を人間が使う革へと変える「クロムなめし」による環境汚染が広く知られるようになり、世界各地で環境に負荷をかけない代替皮革の開発が進んでいます。サボテン、リンゴ、パイナップルの葉での代替レザーをこれまで取り上げてきましたが、今回新たに紹介する新しい革は何とエビの殻とコーヒー豆が原料だといいます。

新たな代替皮革を開発したのはベトナム人のデザイナーUyen Tran氏。食品廃棄物を原料に革の代替素材を作りました。名称はTomtex。英語で織物や布を意味するテキスタイルの「tex」に、ベトナム語でエビを意味する「tom」を付けました。べっ甲のような艶と透明感があり、一見硬そうに見えますが、手縫いやミシン縫い、エンボス加工もできる柔らかい素材だといいます。

Tran氏はニューヨークを拠点に活躍しているデザイナー。皮革製品の製造が盛んなベトナムのダナン市で生まれたそうです。Tomtexを開発した動機として、革がさまざまな産業で使われているにも関わらず、製造工場が引き起こす環境汚染によって多くの人が健康被害を受けていること、そして世界が今さまざまな原料を使い切ろうとしていることへの危惧を挙げています。Tran氏は「食品廃棄物を、日常生活に使える新たな素材として再利用することで、人々が問題をよりよく理解し、進歩することに貢献したい」と語っています。

2020.10.07