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ナイアガラの滝をフル電動船で観光

2018年は、デューンバギーがEVで50年ぶりに復活したり、ハーレーダビッドソンからEVバージョンが発表されたり、乗り物のEV化の流れを感じる年でした。そして2019年、遂に船まで電気で動くようになります。

全電気式船舶は、観光地として有名なナイアガラの滝の観光船として使用される予定です。現在はメイド・オブ・ザ・ミストという2隻の観光船がナイアガラの滝とその周辺を巡っていますが、完成後はこの二隻に替って運行されます。従来はディーゼルエンジンの騒音、振動、排気ガスが滝の観光を妨げていましたが、全電動式船舶は、これらの影響を受けずにナイアガラの滝を体験できることを可能にします。

全電気式船舶は各ツアーの間に岸辺で充電を行い、充電にかかる時間はわずか7分です。双胴船の船体に総容量316KWhのバッテリーパック(蓄電池)が均等に分割配置されます。2つの独立した電力システムを搭載することで冗長性が高まるとのこと。電力はABB社のエネルギー管理システム(PEMS)で制御され、船内のエネルギー使用も最適化されます。また、バッテリーの充電に使われる電力は、米国最大の再生可能エネルギー源である水力発電が使用されています。再生可能エネルギーの地産地消により、観光船運行のエネルギーサイクルが完全にゼロエミッションとなります。船舶輸送は世界の温室効果ガス総排出量の2~3%を占めており、持続可能な交通は、地球温暖化防止に重要な役割を果たすのではないでしょうか。

冒頭に述べたように乗り物のEV化が進んでいることを鑑みると、持続可能なモビリティ社会がそう遠くはない未来に訪れるのではないでしょうか。

(エコイスト編集部)

2019.06.24