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データセンターを海底に設置!?

水とコンピューターは、水と油の言い換えと言ってもいいほど、相容れないものたちです。それにも関わらず、マイクロソフトはデータセンターを海底に置くという奇抜なアイディアを実際にやってのけました。奇抜なアイディアだと思いますが、実は、とても理にかなっていたのです。

奇抜なアイディアの取り組みである「Project Natick」は、まず、2015年に第一段階の実験を実行しました。それは、いくつかのサーバーを入れた小さな圧力容器を太平洋に沈めるというもので、極めて良い結果が得られ終了したそうです。そして、その結果をもとに、第二段階の実験が2018年6月から始まりました。この実験は、スコットランドオークニー諸島沖合の水深117フィート(約35.6メートル)で実施されました。この場所が選ばれたのは、スコットランドが欧州海洋エネルギーセンターの本拠地であり、太陽と海で発電された再生可能エネルギーを、サーバーを入れた容器に供給する設備がすでにあったからとのこと。第二段階は、2020年の夏の初めに引き上げられ、数ヶ月間に及ぶ分析の結果を9月に発表しました。

さて、気になる第二段階の実験結果ですが、良い結果が報告されています。まず、故障率は地上で運用される一般的なデータセンターの8分の1と低く、高い信頼性と実用性が確かめられました。これは、容器に充填されていた窒素ガスが酸素より腐食性が低く、機器にぶつかったりする人間の不在がもたらした結果だとみられています。そして、海底環境のおかげでサーバーを人工で冷却する必要性が減り、エネルギー効率を高めることが可能になりました。また、一度海底に沈めると簡単には部品交換が出来ないため、部品交換の回数を削減することも可能になっています。

さらに、故障率やエネルギーの効率化が図れるだけでなく、大規模なデータセンターを僻地に置くより、人々が多く住む都市に近い海底にデータセンターを設置すれば、ウェブサイトの閲覧やビデオストリーミング、オンラインゲームなどがより高速に楽しめることも、メリットのひとつと言われています。

▶︎Project Natickの特設ページ
https://natick.research.microsoft.com/

Source:https://news.microsoft.com/ja-jp/features/
Photo:Microsoft

(エコイスト編集部)


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