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カカオ豆を原料とするバイオエネルギー

子供から大人まで世界中で愛されているチョコレートは、カカオ豆という原料からできています。イギリスのノッティンガム大学は、カカオ豆の殻を電気に変えるプロジェクトを、カカオ豆の最大の原産国であるガーナで始めました。

カカオ豆を1トン収穫するには10トンもの豆殻が発生しますが、これまでカカオ豆の殻は活用されていませんでした。研究ではカカオ豆の殻はバイオ燃料に変換できることが分かりました。現在、ガーナの農村部の電力供給率はわずか15%であり、このプロジェクトが成功すれば重要な電力の供給源になると考えられています。さらに、ガーナ政府の掲げる”2030年までに電力へのアクセスを一般的にする”という目標も後押しされるでしょう。

カカオ豆の殻を電気に変えるプロジェクトは、廃棄される殻を実用的かつ経済的に利用することを目的としています。エネルギーの生産と配給に加えて、カカオ豆の殻を集める、輸送する、処理する、そして加工するといった仕事が生まれることは、大きな副産物です。これは農村部での雇用を増やし、貧困を減らす手助けにもなります。

このプロジェクトは、SDGs7番目の目標「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と、1番目の目標「貧困をなくそう」といったことにも配慮されています。「電力不足や貧困は世界のどこか遠い場所で起きていること」と考えるのではなく、自分ごと化する意識を持てば、SDGsの「誰も置き去りにしない」という普遍的な目標は達成されるに違いありません。

(エコイスト編集部)

2019.07.01