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ストローを使用しない時代の幕開け

海洋プラスチックゴミ問題を受け、プラスチック製品を控える動きが世界中で加速しています。特にストローに関しては、飲食業界での使用率が急速に減っています。とはいえ、代替製品として登場した紙製のストローは、すぐにふやけてしまうなどと利用者から不満の声も上がり、プラスチック利用を控える社会への移行は一筋縄ではいかないようです。

そんな中、コーヒー大手のスターバックスは9月、ストローを必要としないプラスチック製の蓋を発表しました。米国とカナダの一部の店舗では世界に先駆けて本格的な導入を開始。今後、他の地域にも拡大する見込みとのことで、日本では11月から提供を始め、同時に紙製のカップも導入すると発表がされました。

同社によりますと、米国とカナダでは、アイスコーヒーや紅茶、エスプレッソなどのドリンクに新たな蓋を使用。ホイップクリームを使ったドリンクやフラペチーノには、ドーム型の蓋とストローを使うといいます。新たな蓋の形状は、温かい飲み物で好評を得ていたモデルを元に設計。飲み口の部分が立体的になっており、これまで冷たい飲み物に使用していた平らな蓋とストローとの組み合わせよりも、プラスチック使用量を約9%削減したといいます。細長い形状のためにリサイクルできなかったストローとは異なり、新しい蓋は米国とカナダの多くの地域でリサイクルが可能とのこと。これにより年間約10億本のストローの削減になるといいます。

北米に続き、日本でもストローレスの蓋と紙製カップの導入が発表され、大手メディアも取り上げ話題になりました。飲食業界のプラゴミ廃止の動きに関しては、これまではストローの話題が中心になっていましたが、今後はカップの動きに注目が集まります。

日本のスターバックスでは現在冷たい飲み物の提供に使用しているプラスチックカップを、ホットとアイス両方で使用できる紙のカップに変更するといいます。氷入りの冷たい液体を注いでも結露しにくく、耐久性を持たせるために、カップの内と外両面にラミネート加工を施しているとのこと。紙は適正に管理された森林などからの原材料であることを認められたFSC®認証紙を使うといいます。

スターバックスは2018年初め、完全にリサイクル可能で堆肥化可能なカップを商品化することを目的とした国際プロジェクト「ネクスト・ジェネレーション・カップ・チャレンジ」の支援を始めました。マクドナルドやコカ・コーラなど食品・飲料大手メーカーとともに、世界中のスタートアップ企業に新たなカップのデザインや素材の開発を呼びかけたのです。同プロジェクトには、世界50カ国からおよそ500の応募があり、2019年に12の受賞チームを選出。現在は6つの受賞チームがより強力な支援を受けながら最先端の研究を続けています。

12の受賞者のアイデアは、堆肥化可能な紙コップや、紙ではなく植物素材を用いた食品グレードの透明な容器、再利用可能なカップのレンタルシステムサービスなど多種多様です。裏を返せば、プラスチック容器を廃止した後にどのようなカップを使うのか、またどのようなサービスを提供するのかはまだまだ発展途上で、明確な答えがあるわけではありません。大手メーカーの取り組みは決して最終的な答えというわけではなく、持続可能な手段の探究はまだまだ続いているのです。

Source: https://stories.starbucks.com/press/2020/starbucks-strawless-lids-now-available-across-the-u-s-and-canada/
Photo: Starbucks

(エコイスト編集部)


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