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飛び恥と言われない飛行機の時代へ

地球温暖化が原因かと思われる異常気象を身をもって経験し始めている昨今、温暖化が進んだ先の未来が住みにくい地球であることは容易に想像できますね。自然豊かな地球を残すためにも、温暖化の原因となる二酸化炭素など、温室効果ガスの削減が急ピッチで進められています。ドイツでは、「気候変動アクションプラン2050」のもと、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルを目指し、再生可能エネルギー由来の電力で水素を生成する「グリーン水素」を新たな動力源として有望視しています。そして、ヨーロッパの大手航空機メーカー、エアバス(Airbus)も水素燃料を主要な動力源として飛行する航空機を2035年までに開発するとの計画を発表しました。実用化されると、世界初のゼロエミッション(温室効果ガス排出ゼロ)の商用機となるそうです。

エアバスの発表によると、以下3種類のコンセプト機を公開しており、排出がゼロという意味で「ZEROe(ゼロイー)」という名称が付けられています。

●ターボファンデザイン(120~200席)
2000海里以上の航続距離を持ち、大陸間飛行が可能。ジェット燃料ではなく、水素を改良型ガスタービンエンジンで燃焼することで動力を得る。液体水素は、後部圧力隔壁の後ろに設置したタンクに貯蔵。

●ターボプロップデザイン(最大100席)
航続距離は1000海里以上。ターボファンの代わりにターボプロップエンジンを使用。ガスタービンエンジンで水素を燃焼し動力を得る。

●ブレンデッド・ウィング・ボディデザイン(最大100席)
ターボファンデザインと同程度の2000海里以上の航続距離を持つ。主翼と機体を一体化させ、胴体の幅広い仕様となっているため、水素の貯蔵・供給方法や客室のレイアウトでさまざまな選択が可能。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に需要が激減し、厳しい経営状態が続いていますが、エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、「商用機部門にとって、歴史的な瞬間。業界のこれまでの中でも最も重要な移行について、エアバスが主導的な役割を果たすつもりです。」と意欲的なコメントを述べています。

実用化のためには、空港での燃料補給のためのインフラ整備など莫大な費用が必要ですが、自然豊かな地球を残していくため、実現させて欲しいものです。「飛び恥(flight-shaming)」と言われない航空機での空の旅が待ち遠しいですね。

Source:https://www.airbus.com/newsroom/press-releases/en/2020/09/airbus-reveals-new-zeroemission-concept-aircraft.html
Photo:Airbus

(エコイスト編集部)


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