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パーム油果実の廃棄物から作る生分解性プラスチック

パーム油に関する環境問題といえば、原料となるアブラヤシ農園の開発のための熱帯雨林の破壊がよく知られているところですが、生産現場では他にも問題があることをご存知でしょうか。その問題とは油の製造過程で出る大量のパーム油果実の廃棄物。適切に処理されることなく放棄され、環境汚染に繋がっているといいます。

そんな廃棄物問題について、オランダを本拠地とする医療科学系出版社大手のエルゼビア社が、パーム油製造時の廃棄物を生分解性のプラスチックに再利用する最新の研究を伝えています。廃棄物を再利用して作られるのは食品用の包装資材で、パーム油の問題と同時にプラスチック袋による海洋汚染の解決につながると期待されています。研究論文は、学術論文をウェブ上で無料公開している同社のオープンアクセスジャーナル「Green and Sustainable Chemistry」に掲載されています。

パーム油の廃棄物とという言葉だけでは想像しにくいと思いますが、イネの場合を考えてみるとわかりやすいかもしれません。完成物であるパーム油を私たちが食べる白米に置き換えれば、廃棄物は藁やもみ殻、米ぬかといったものにあたります。こうした廃棄物は伝統的にその土地の方法で利用されているものですが、アブラヤシの場合、その主要な生産国のマレーシアやインドネシアではうまく再利用されていないのが現状だといいます。

2020.12.10