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ブロックチェーンで服の製造を透明化

今着ている服がどこで作られたか、あなたは知っていますか?覚えていなくても、タグを見ればイタリアやバングラデッシュといった国名が書いてありますよね。しかし、その国のどの地域のどの工場で、どこで作られた素材を使って作ったかまではおそらく分からないでしょう。私たちは日々、一体どこの誰が作った服を着て生活しているのでしょうか。全く分からないというのも、購入する側としては、ちょっと不安が残りますよね?

ファッションを取り巻くそうした状況を改善するため、ドイツの衣料品メーカーKAYA&KATOは、服の生産過程を透明化するブロックチェーンネットワークを開発しました。これによって素材の原産地や生産工場を把握できるようになり、コピーブランドの防止や持続可能な方法で生産していることを消費者に伝えられるメリットがあるといいます。

さて、同社が開発したブロックチェーンネットワークとはどのような技術なのでしょうか。具体例を使って説明しましょう。まず、衣料品の生産工程を単純化すると以下のようになります。

①綿を収穫し、②糸を紡ぎ、③布を織り、④衣服を縫い、⑤商品を発送する。ブロックチェーンネットワークとは、これらの工程の一つ一つにおいて、取引に関するデータを保存管理し、一連の流れに関係する人は誰でもそのデータにアクセスできる技術のことをいいます。これまで特定の管理者によって一元管理されていたデータを、関係者全員が共有できるようになることで、不正な取引(不当な労働の搾取や持続可能的でない企業の介入など)や意図的な情報の改変を防ぐことができると考えられています。

同社はこの技術をIT大手のIBMと開発。欧州の消費者を対象としたIBMの最近の調査では、回答者の75%がファッション業界における廃棄物の量を懸念していることが明らかになりました。さらに、回答者の64%は新しいテクノロジーによって持続可能性を証明することができれば、その衣料品を購入する可能性が高くなるという結果が出たといいます。

2020.12.16