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バイオベースの素材から“成長”した世界初のヘッドフォン

未来のヘッドフォンは、真菌と生合成したクモの糸から作られるかも——。ヘルシンキに拠点を置く学際的デザインスタジオAivanは、微生物由来の素材で作った世界初のヘッドフォン「Korvaa」を発表しました。これは合成生物学(Synbio)を初めて物理的に実装した例で、化石燃料ベースの経済からより持続可能な循環へシフトする可能性を示してくれます。

Aivanのプロダクトデザイナーによると「私たちはアイテムをデザインしてから使用材料を決めるのではなく、さまざまな材料とその特性を調べた上で、どんな使い方ができるかを検討し、作るものを決めている。そのプロセスは実にアナログ。現代的なウェアラブル・テックプロジェクトとは全く違うものです」。

「Korvaa」には2つのバージョンがあり、どちらも異なる特性を持つ以下の6つの微生物増殖成分で構成されています。それは、①酵素で生成されたリグニンフリーのセルロース、②微生物が分解してくれる、3Dプリント成形されたヘッドバンド用ポリ乳酸(PLA)、③イヤーパッドに用いられた柔らかい泡状の革のような真菌菌糸。④イヤホンの内側にある生合成されたスパイダーシルクのメッシュ素材。⑤真菌菌糸体とバクテリアセルロースの複合物。⑥植物性セルロースを含むタンパク質フォーム。

2つの「Korvaa」の製作過程の参考資料が、開催中の「Fiskars Villageアート&デザイン ビエンナーレ 2019」で9月19日まで、「ヘルシンキ デザインウィーク2019」で9月5日から9月15日まで、それぞれ展示されます。

(エコイスト編集部)

2019.07.22