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リサイクル可能な食品包装ラップ

食べ物の保存にラップを使ったことがないという人は少ないのではないでしょうか。食材を包んで冷凍庫で凍らせたり、電子レンジで温めたりできるラップは、現代の生活になくてはならない人類の優れた発明品の一つです。

そんな便利で身近な食品包装用のラップですが、家庭用として広く使われているラップの問題をご存知でしょうか?それは家庭で使われた後の処理問題。ラップは薄くて破れやすく、機械を詰まらせてしまうことが多いためリサイクルには向かないといいます。かといって、焼却炉で処理しようとすると、原材料であるポリ塩化ビニリデン(PVDC)から毒性の高いダイオキシンが環境中に放出されてしまう可能性があります。それでは埋め立て処理はどうかというと、今度はマイクロプラスチックとして海洋流出してしまいます。これだけ便利で世界中で日々使われているラップですが、適切な処分方法が定まっていないのです。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、そんな食品包装用ラップに関する新たなニュースです。スイスの包装業界大手Amcor社が昨年12月、生鮮・加工肉、鶏肉、チーズ用のリサイクル可能ラップ「Eco-Tite® R」を発売しました。同社の発表によりますと、Eco-Tite® Rは、冷却ケースや冷蔵庫などの高い湿度の環境下においても酸素や水分を通さないポリエチレン素材の包装。原材料にポリ塩化ビニリデンを使っておらず、既存のポリエチレンのリサイクルシステムを利用することができるといいます。ヨーロッパの食肉およびチーズの生産者に、従来のポリ塩化ビニリデン素材の包装に代わる手段として提供したい考えだといいます。

2021.01.07