持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

再生可能エネルギーの活用でエネルギーの地産地消を目指す

 地域や施設で使うエネルギーをその場所で作り出して賄うという、エネルギーの地産地消、自家消費が、この数年で数多く検討され、導入されるようになりました。太陽光や風力、水力といった再生可能エネルギー資源を活用してエネルギーを創出し、地域や施設内で消費する。気候変動に影響しているCO2を削減し、持続可能社会の基盤を形成をしていくには、これまでのような集中型電源社会ではなく、地産地消、自家消費といった分散型社会への転換が大きな鍵を握っているのです。

 自動車などに使用されるベアリングを主力とするNTN株式会社は、三重県桑名市にある先端技術研究所の敷地内で、風力、水力、太陽光を活用して発電したエネルギーを、電気自動車(EV)や野菜工場などへ循環させるエネルギー循環型モデル「グリーンパワーパーク」を設置し、低炭素化社会のモデルとして提案しています。

 同社ではエネルギーロスを低減するベアリングの開発・製造などで培った技術を活用して、2016年から自然エネルギー発電の関連商品の販売を開始。パーク内には同社が開発した垂直軸風車を3基、小水力発電装置を1基、風力と太陽光を組み合わせた街路灯「NTNグリーンパワーステーション」を3基設置し、これらの装置で発電した電力を、EVの充電や野菜工場の夜間照明などに活用しています。NTNグリーンパワーステーションは、垂直軸風車と太陽光パネルを合体させた“小型の発電所”で、太陽光と風力の2つの自然エネルギーで電気を発電。蓄えた電気は夜間の街路灯の電力に使用するほか、災害時などで停電が発生したときには、スマートフォンやラジオなどの情報機器へ電力供給することができます。グリーンパワーパークでは、これら各装置の発電量や、蓄電、消費の状況を、モニタリングすることで最適に制御し、CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーを効率的に循環させるのだそうです。

 また、この春には太陽・風・水の3つの自然エネルギーを用いて発電を行うコンテナ収納移動型独立電源「N3 エヌキューブ」を発表しました。先日の台風15号で甚大な被害を受けた千葉県の鋸南町や富津市に災害支援を申し出たところ要請があり、トラック輸送により現地に設置され、停電時の非常用電源としてスマートフォンやパソコンなどの情報機器の充電や、Wi-Fi機器の電源として住民の方々に活用されたそうです。

 これらの製品は、環境省の「地域の防災・減災と低炭素化を同時実現する自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業」など、補助金の対象となっています。NTNでは今後、自治体などと連携してエネルギーの地産地消に貢献していく方針です。

Photo:NTN株式会社

2019.10.31