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パーム油のための森林伐採をストップ!

“チョコレート・マーガリン・洗剤・口紅・焼き菓子・キャンディー・シャンプー” これらに共通するものは何でしょうか?

正解は、「すべて、パーム油が使われている」です。パーム油は、アブラヤシの果実から採れる油の総称で、世界で最も生産されている植物油です。私たちの身の回りにある食品や化粧品など、多くの製品でパーム油が使われています。そんな身近なパーム油をめぐって近年、様々な問題が起こっているのはご存知でしょうか。

パーム油を生産するアブラヤシ・プランテーションは、農園開発のために森林伐採が行われ、野生動植物の貴重な生息地が失われる事態が起こっています。どうしたらパーム油と森林伐採のつながりを断ち切ることが出来るか?その解決策の手立てとして、「持続可能なパーム油のための円卓会議」が2004年に設立されました。通称は“Roundtable on Sustainable Palm Oil”の頭文字をとって「RSPO」と呼ばれているそうです。

RSPOは非営利組織であり、活動目的は、世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダー(関係者)の参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することにあります。活動は、パーム油産業をめぐる7つのセクターの関係者(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)の協力のもとで運営されています。RSPOは、持続的なパーム油生産に求められる法的、経済的、環境・社会的要件を「原則と基準」として取りまとめ、8つの原則と43の基準を定めています。新たに手付かずの森林や保護価値の高い地域にアブラヤシ農園を開発しないこと、労働者・小規模農園との公平な関係などを求めています。

このような世界的なRSPOに、ポテトチップスやグラノーラでお馴染みのカルビー株式会社が、2020年1月14日付で加盟しました。カルビーはこれまでも「カルビーグループCSR調達ポリシー」(※1)の考えのもと、パーム油のサステナブルな調達に取り組んでいましたが、これらの問題の解決と持続可能なパーム油の生産、利用促進に更に寄与すべく、RSPOに加盟したとのこと。

カルビーは持続可能なパーム油の生産・利用促進だけでなく、温室効果ガス排出ゼロへも積極的に取り組んでいます。カルビーは、2030ビジョン・中期経営計画「Next Calbee」の中で、非財務指標「温室効果ガス総排出量を30%削減する」指標を掲げており、その指標を達成すべく、2工場含む関東地区5事業所の使用する電力をJ-クレジット(※2)活用によるカーボンオフセット電力へ切り替えました。これにより、各事業所の電力使用における温室効果ガスの排出が相殺されることになります。

カルビーの2030年に向けてのビジョン「Next Calbee」の重要課題のひとつに、「持続可能社会の実現」が掲げられています。カルビーだけでなく、バリューチェーンも巻き込んでの達成に期待します。

※1
カルビーグループCSR調達ポリシー:サプライヤーと密に連携するため、法令・社会規範の遵守や、人権・労働・環境への配慮、品質・安全性の確保、情報セキュリティへの取り組みついて定められた方針。

※2
Jクレジット:省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を、クレジットとして国が認証する制度。

Photo:カルビー株式会社

(エコイスト編集部)

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