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ユーグレナから次世代バイオディーゼルが完成!

「ミドリムシ」と言われてピンとくる人は、どれくらいでしょうか。「水中の生き物だっけ?中学校の理科でやったような気がするな…」という方が多いのではないでしょうか。ミドリムシという呼び方は和名で、ユーグレナが正式名称です。実は、このユーグレナ、ヘルスケア商品やスキンケア商品に取り入れられるほど、パワーを秘めた存在なのです。そして、今、ユーグレナはこのような分野以外でも、環境に優しい燃料「バイオ燃料」として注目されているのです。

ユーグレナを実際にバイオ燃料の原料として使用するプロジェクトが、2014年にスタートしています。プロジェクト名称は、DIESEL(ディーゼル)とeuglena(ユーグレナ)を組み合わせ、『DeuSEL®(デューゼル)プロジェクト』と名付けられ、いすゞ自動車株式会社と株式会社ユーグレナが共同で進めてきました。そして、約6年の時を経て、遂に次世代バイオディーゼル燃料が完成したと発表がありました。

発表によると、完成した次世代バイオディーゼル燃料は、石油由来の軽油と100%代替可能になるとのこと。ユーグレナ社からいすゞへの次世代バイオディーゼル燃料の供給が2020年3月中に完了しており、いすゞの藤沢工場と湘南駅を結ぶシャトルバスにて、本燃料の使用を2020年4月1日からはじめているとのこと。

これまでもバイオディーゼル燃料はありましたが、今回発表された”次世代”バイオディーゼル燃料は何が違うのでしょうか。日本でこれまで使われてきたほかのバイオディーゼル燃料は、構造内に酸素を多く含む「FAME(脂肪酸メチルエステル)」でした。このバイオディーゼル燃料は国の制度によって、石油由来の軽油に混ぜられるのが上限5%までと定められています。しかし、今回完成した次世代バイオディーゼル燃料は、酸素を一切含んでおらず、石油から作られる軽油とまったく同じ品質となっていることから、含有量100%で使用することが可能になっています。この含有量100%で使用できる点が、これまでのバイオディーゼル燃料とは異なる点です。

また、ユーグレナ社は、2018年10月のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの完成を起点に、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指し、その決意を『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』として宣言しています。この宣言には、いすゞや横浜市など1市4社1団体がサポーターとして応援しています。今回、発表された次世代バイオディーゼル燃料が完成したことにより、このサポーター企業に向けて、近日中に次世代バイオディーゼル燃料の供給が順次実施される予定です。

近年、気候変動対策が重要な課題となっており、世界中の企業が温室効果ガス排出量削減に取り組んでいます。こうした中、今回発表された次世代バイオディーゼル燃料の完成は、ユーグレナ社が掲げている日本がバイオ燃料先進国となる幕開けとなるのではないでしょうか。

Photo:株式会社ユーグレナ

(エコイスト編集部)

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