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10年後になくなるべきブランド!?

お手軽に買えてしまうビニール傘を大事にしている人は、どれほどいるのでしょうか。簡単に買えてしまう分、簡単に捨ててしまってはいませんか? 急に雨が降ってきた時にはとても便利ですが、便利の代償として、プラスチックゴミ問題があるのを忘れてはいけません。すべてのプラスチックをリサイクルすれば問題は解決するかといいますと、そう簡単ではないのが現実です。なかでもビニール傘は分解の難しさから、捨てられた大半が埋め立て処理や焼却処分されています。その数なんと、1年間で8,000万本にものぼっているのです。

株式会社モンドデザインとクリエイターの齊藤 明希氏は、このようなビニール傘の抱えるプラスチック廃棄問題に焦点を当て、「10年後になくなるべきブランド」と自ら謳ったブランド「PLASTICITY(プラスティシティ)」を2020年4月に発表しました。

PLASTICITY製品は、廃棄されたビニール傘を素材に作られています。材質、サイズ、厚みが異なる素材を人の手で選別、解体、洗浄し、生地として再生させています。その素材を何層にも重ねてPLASTICITY独自のプレスを行うことで、窓ガラスに流れる雨のような表情が表現されています。ビニール傘は雨の日に使う素材だから雨や汚れに強い性質を持っているため、PLASTICITY製品も雨の日や足元が悪い日でも気にせず使うことが可能です。

PLASTICITYでは、2種類のトートバッグと1種類のショルダーバッグを販売しています。カラーはクリアとホワイトから選ぶことができ、男性・女性問わず使えるシンプルなデザインとなっています。ビニール傘をそのままの状態で再利用しているため、傘として使われていた時についた傷や汚れが少々残っていることもありますが、それも、鞄職人の方が手作業で作ったオンリーワンの味わいとなっているのも特長といえます。

株式会社モンドデザインは、PLASTICITYだけでなく、廃棄されたタイヤからバッグや鞄などに生まれ変わらせるブランド「SEAL(シール)」も手がけていて、この春には、ANA機で使われていた部品を組み合わせたコラボレーションアイテム「SEAL for ANA」を発表しています。

これまでの生活は、モノは使い終わったら捨てるだけという考えで成り立っていましたが、そうは言っていられない状況になっていることを認識しなければなりません。これからは、不要となったものをいかに価値あるものに生まれ変わらせるかと、知恵を絞っていくことが大切な時代なのです。

Photo:株式会社モンドデザイン

(エコイスト編集部)

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