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2050年ビジョンに向けた「環境目標2030」を策定

2020年も早いもので半年が過ぎました。SDGs元年と呼ばれた2019年に引き続き、今年もたくさんの企業がSDGsを達成するための目標を掲げたり、気候変動・プラスチックゴミへの対策を打ち出したりしています。たくさんの企業が目標を掲げ、努力することは良いことですが、目標の達成度合いはどうなんだろうかと気になりませんか?

ユニ・チャーム株式会社は、2016年に策定した2020年をゴールとする中期環境目標「Eco Plan 2020」の結果をユニ・チャームのサステナビリティ関連ページに掲載しています。「Eco Plan 2020」は大きく3つの目標に分けられており、 下記のような達成度合いとなっています。

  1. 廃棄物の削減
    2019年に志布志市で実証実験を開始し計画達成、製造段階で発生する製品ロスを猫の排泄ケア用品に6.0千t/年間転換し、計画達成となったため下記判定。
  1. 持続可能な原料調達
    紙パルプは日本においては昨年と同じ比率に留まり計画未達。海外についてはサプライヤーの協力で日本と同等まで切り替えが進み計画達成。パーム油については使用量中の約30%をRSPOの認証油であるマスバランス方式に切り替えたため下記判定。
  1. 気候変動への対策
    環境配慮型商品は増加したものの、環境配慮に適応した仕様変更が進まない商品が残り、目標未達に終わった。エコチャーミング商品比率については、日本では2018年の時点で前倒し計画達成、海外でも運用開始ができたため計画達成。製造時のCO2排出原単位の削減目標達成、第三者保証を受けた拠点については、売上高比率88%のため下記判定。

「Eco Plan 2020」は今年が最終年となることから、10~30年先を見据えた取り組みに向け、2050年ビジョンを策定し、そこに到達するための新中期目標「環境目標2030」が策定、公開されました。2050年ビジョンは、①新たな廃プラスチック”0”社会の実現 ②CO2排出”0”社会の実現 ③購入する木材について自然森林破壊”0”社会の実現 という3つ。そして、それぞれの目標を達成するための実施項目が細かく設定されています。

企業のサステナビリティ関連の目標は、その企業の中だけで話し合い、策定するイメージですが、この「環境目標2030」は、環境課題を正しく捉え事業活動に活かしていくことを目的にWWFジャパンとの意見交換会を行い、策定されています。WWFジャパンからは、ユニ・チャームの事業内容を踏まえ、主体的に取り組んでほしい課題3つ(プラスチック汚染・気候変動への対応・持続可能な森林資源の調達)と、課題に対する具体的な指摘があったそうです。

新しく発表された「環境目標2030」のすべての目標に付いている「”0”社会の実現」は、野心的な表現だなと感じるかもしれませんが、実現できる可能性が少しでもあるならば、チャレンジしようという意気込みではないでしょうか。ユニ・チャームの今後の取り組みと2030年の達成結果に期待します。

Photo:ユニ・チャーム株式会社

(エコイスト編集部)

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