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元兵士である子どもたちの社会復帰

紛争、誘拐、子ども兵、地雷・・・。これらのワードを聞いて、「昔、海外で起こったことでしょ。日本人には関係ない。」とは思わないで下さい。今も、アジアやアフリカ・中東・中南地域などには、元子ども兵士が存在しています。まず、元子ども兵士の定義ですが、誘拐され、無理矢理に戦場に立たされた子どものことを指します。戦場では、地雷除去装置代わりに地雷原を歩かされたり、“弾よけ”として最前列で行進させられたりする場合もありました。女の子は、兵士と強制的に結婚させられたり、性的な虐待をされたりといった被害にも。望まない妊娠によって、子どもを抱え途方に暮れる元少女兵もいます。また、ドラッグで恐怖心を失くし、敵に突撃させられる部隊もあり、とても現実に起こったこととは思えないことが起こっていました。

元子ども兵士は、自分の村に帰っても偏見や差別を受け、教育を受けられていないことから貧困に陥り、社会復帰が困難になっているという現状に直面しています。この負の連鎖から抜け出し、社会復帰を支援するのがNPO団体「テラ・ルネッサンス」です。

テラ・ルネッサンスのウガンダ事業では、元子ども兵士の社会復帰を支援するプロジェクトを行っています。「3年間で元子ども兵が社会復帰するために、必要な能力を身につけて経済的に自立すると共に、地域住民との関係を改善しながらコミュニティで安心して暮らせるようになる」という目標を掲げ、元子ども兵の社会復帰に必要な科目をカリキュラムに組み入れ、包括的に支援しています。また、元子ども兵と近隣住民の和解促進、関係改善のために貧困層の近隣住民も受け入れ、元子ども兵と共に平和教育や和解促進のためのワークショップなども行っているとのこと。

このようなテラ・ルネッサンスの活動に共感した株式会社JAMAAは、同社の新製品である「アフリカ布マスク」の収益の一部を、寄付すると発表しました。実は、JAMAA社は、フジテレビ系恋愛番組「あいのり」に出演していたヒデ(今澤徹男)さんが立ち上げた会社です。なぜ、彼がテラ・ルネッサンスの活動に共感したかと言うと、2019年に、番組を通じて、ウガンダ北部を訪問した際に、テラ・ルネッサンスが運営する「元子ども兵社会復帰支援センター」で元子ども兵が語る体験談を聞いたことがきっかけであったとのこと。元子ども兵の抱える悲しみや、そこから立ち上がろうとする彼ら彼女たちの力強さに、強く共感したことから、今回の寄付につながったそうです。

テラ・ルネッサンスは元子ども兵士の社会復帰支援以外にも、カンボジアで地雷撤去を支援したり、コンゴで自給食料の確保や職業訓練による収入向上などの支援を行ったりしています。日本でも紛争に関する事実を伝え、私たちが争いのない社会をつくるために、何ができるのかを考えるセミナーを開催するなど、幅広く活動を行っています。テラ・ルネッサンスの活動を支援したい方は、寄付金以外にもモノを買って支援するなど、方法はたくさんあります。無理なく、自分にあった方法で、誰かを支えることが持続可能社会への第一歩ではないでしょうか。

▶︎認定NPO法人テラ・ルネッサンス わたしにできること
http://www.terra-r.jp/icando.html

▶株式会社JAMAA 「アフリカ布マスク」
https://maasai.official.ec/items/28871007

Photo:認定NPO法人テラ・ルネッサンス 

(エコイスト編集部)

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