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ワタミが宅食でも環境課題に挑戦!

株式会社ワタミ(以下、ワタミ)は、居酒屋のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日替わりの夕食宅配を行う「ワタミの宅食」では、自治体と「見守り協定」を結ぶなど、高齢者世帯の見守りに貢献している事業も展開しています。また、新型コロナウイルス感染拡大の防止策として小中学校の休校措置が取られた時、お弁当・お惣菜の商品代金は無料、宅配の料金だけで商品を届ける支援をいち早く表明したことでも注目を集めているのです。

社会のインフラとなりつつあるワタミの宅食では、バイオマスプラスチック容器のリサイクルも実施しています。そして、この度、関西地方と静岡県の一部地域(※1)まで拡大したと発表がありました。ワタミの宅食では、お弁当・お惣菜の製造からお届けまでを自社で一貫して行なっており、お届け担当である「まごころスタッフ」が、食べ終わったあとのバイオマスプラスチック容器を回収し、お弁当・お惣菜を製造する食品工場「ワタミ手づくり厨房」中京センター(愛知県津島市)に集め、協力企業(※2)にて中間処理を行ったのち、油・コークス・ガスにケミカルリサイクル(※3)を実施し、その油から、お弁当・お惣菜の容器に再生されているとのこと。

ワタミの宅食によるバイオマスプラスチック容器のリサイクルは、2019年5月から既に始まっており、これまでにリサイクルしたバイオマスプラスチック容器の総量は約142t。CO2に換算すると、約19.1tを削減したことになるそうです。今後は、すでに展開済みの地域と合わせて毎日約10万食分(約3t)をリサイクルする計画とのこと。また、2022年3月を目標に全国展開が計画されており、達成されると、年間約6,100万食(約1,830t)のバイオマスプラスチック容器のリサイクルが見込まれています。

そして、この取り組みは、環境省から令和元年度の「プラスチック等のリサイクルプロセス構築・省CO2化に係る技術実証事業」として採択され、さらに日本バイオマス製品推進協議会の「第9回バイオマス製品普及推進功績賞」を受賞しています。

さらに、ワタミでは、この取り組み外にもSDGs達成に貢献する取り組みを積極的に実施しています。環境への取り組み例を挙げると、秋田県にかほ市の市民風力発電プロジェクトに参画し、風車を3機建設したり、ワタミ手づくり厨房の屋根にルーフソーラーを設置して太陽光発電を導入したり、持続可能な循環型社会に向けて様々な取り組みを推進しています。社会のインフラから循環型社会構築まで、幅広い取り組みをこれからも期待したいですね。

※1
大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、京都府、和歌山県、静岡県(浜松市、袋井市、磐田市、藤枝市、菊川市、焼津市)

※2協力企業
【環境配慮型容器の供給・製造】伊藤忠プラスチックス株式会社・福助工業株式会社
【弁当空容器の回収】株式会社ムロオ
【空容器の回収と圧縮】三和清掃株式会社
【再資源化】日本製鉄株式会社
【リサイクル契約・費用清算等】株式会社ガイアドリーム様

※3
ケミカルリサイクル:使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルすること。主に廃プラスチックの油化・ガス化・コークス炉化学燃料化などをさすが、他にも廃食用油のディーゼル燃料化・石鹸化・飼料化や、畜産糞尿のバイオガス化などの例が挙げられる。

Photo: 株式会社ワタミ

(エコイスト編集部)


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