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ジップロック®をリサイクルした傘をシェアリング

突き詰めて言えば、私たちは生きているだけで環境に負担をかけています。お風呂に入るために水やガスを毎日使うこと、お菓子や野菜がプラスチックで過剰に包装されていることが当たり前で、環境に負荷を与えているという意識すらなく、過ごしてしまっているというのが現実ではないでしょうか。しかし、こうした快適で衛生的な生活を送るには、地球の有限な資源を使い、ゴミを大量に出していることを認識していなければなりません。

特にプラスチックゴミ問題は、本腰を入れて対策に取り組まなければならないほど悪化しており、プラスチックの使用自体を禁止する国も登場しています。1人当たりの使い捨てプラスチックゴミの廃棄量が世界第2位の日本においては、先進国の廃プラスチック輸出先であったのアジア各国が輸入制限を実施した影響から、廃プラスチックの日本国内での資源循環体制の整備が急務とされています。その廃プラスチックの国内循環サイクル構築の先駆けともなるようなプロジェクトが発表されました。

旭化成ホームプロダクツ株式会社(以下、旭化成ホームプロダクツ)は、テラサイクル(テラサイクルジャパン合同会社)、アイカサ(株式会社Nature Innovation Group)、BEAMS COUTURE(株式会社ビームス)の4者で協働し、ジップロック®をリサイクルした傘のシェアリングサービスを展開する『Ziploc RECYCLE PROGRAM』を、2020年7月29日より開始しました。

『Ziploc RECYCLE PROGRAM』は、使用済みジップロック®を回収し、ビニール傘にリサイクルすることで廃プラスチック問題の解決に貢献する活動です。このプロジェクトは、旭化成ホームプロダクツを中心とし、回収とリサイクルをテラサイクルが、傘のデザイン監修をBEAMS COUTUREが、傘シェアリングサービス運用をアイカサが担うというものです。

まずは、7月29日よりテラサイクルのウェブサイト(https://www.terracycle.com/ja-JP/brigades/ziploc )にて、ジップロック®の一般回収をスタート。また、9月中旬より、リサイクル傘のシェアサービスの運用を西武鉄道池袋線の池袋〜飯能駅を中心に都内で開始することも発表されています。

このジップロック®を素材に使用したビニール傘は、旭化成ホームプロダクツとBEAMS COUTUREとのコラボレーションによって2018年に第一弾、2020年に第二弾が発売されていました。これまでの傘は、ジップロック®の素材(2020年1月に発売されたものは、通常のジップロックの素材より耐久性が高く、燃焼した際に有害物質の出ないPVC素材が採用。)を使って作られていましたが、今回は、テラサイクル、アイカサ、ビームスと協働することで、使用済みのジップロック®を回収し、ビニール傘にリサイクルされています。そして、傘シェアリングサービスとして運用することも今回新たに追加されました。廃プラスチックを回収し、別の製品に生まれ変わらせるだけでなく、使われる仕組みまで取り入れたことで、廃プラスチック問題の解決だけでなく、国内循環サイクル構築に貢献するとも言えます。

廃プラスチックから作られた製品が増え始めています。廃プラスチックを活用することが浸透し始めたら、廃プラスチックが自然界に捨てられることが無いように循環させる仕組みを増やすことが、次のステップではないでしょうか。企業の環境への取り組みやパートナーシップは増えていますが、その取り組みを加速させるのも、減速させるのも、私たち一人ひとりの行動あってこそです。プラスチック製品を過剰に使わないことや、海や山にゴミを捨てないなど、実践できることから始めましょう。

Photo:Ziploc RECYCLE PROGRAM広報事務局

(エコイスト編集部)


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