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お米からエタノールを製造!

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、農家や漁師といった生産者を支援する企業やプロジェクトが数多くスタートしています。それらの多くは、生産者の顔やコメント、産地の様子が分かるような画像が掲載されています。食品の安全を確保するために、栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にするといった「食品トレーサビリティ」は、2018年頃からだいぶ浸透してきました。どんな場所でどんな人が作っているか分からない状態で買い物をするよりも、顔と場所が見えることは安心感を感じる購買として、一般的なスタイルとなってきています。

しかし、肌につける製品の産地や成分までを気にしている方は、どれくらいいらっしゃるのでしょうか? ここ最近、クリーンビューティーという言葉が登場し、健康や環境に害のある成分を使用せず、環境や社会、動物に配慮された美容アイテムが発売され始めています。クリーンビューティーという言葉が日本で使われ始めたのは、ここ最近ですが、それ以前から、株式会社ファーメンステーションは、循環型でサステナブルな「お米でできたエタノール」の製造に挑戦していました。ちなみに、エタノールは医療分野や化粧品においては消毒用アルコールとして使用されるものです。

社名は、「発酵」を意味する「fermentation(ファーメンテーション)」と、「駅」を意味する「station(ステーション)」を組み合わせた造語となっています。社名でピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、“発酵”技術でお米からエタノールを製造しているのです。お米は無農薬・無化学肥料で生産されており、このお米を軸に地域でモノが循環することが、同社の取り組みの最大のポイントです。

お米を軸にした循環サイクルは、まず、岩手県奥州市の休耕田で栽培された無農薬・無化学肥料のオーガニック米を発酵・蒸留してエタノールを製造します。そして、エタノールを作る過程の副産物である発酵粕「米もろみ粕」も化粧品原料となり、厳選したオイルと配合し熟成させることで、石鹸に生まれ変わります。また、発酵粕は栄養価が高いため、化粧品だけでなく、鶏や牛の餌にも活用されます。そして、発酵粕の餌を食べた鶏や牛の糞を、畑や田んぼの肥料にすることで、循環サイクルが完成します。

このように、お米を軸にした循環サイクルは、何一つ、捨てるものがなく循環し続けることができる、すなわち持続可能なモデルであると言えます。この循環サイクルに共感する企業は多く、日本のクリーンビューティブランドの先駆けとも言える「MiMC(エムアイエムシー)」もその一つで、ファーメンステーションの原料を使用したマスクやハンカチに吹きかける「プロテクトミスト(ライス)」がオンライン限定で販売されています。

ファーメンステーションによる自社製品は、お米でできた「エタノール」「アウトドアスプレー ・ピロースプレー」と米もろみ粕から作られた石鹸「奥州サボンシリーズ」のほかにも、米もろみ粕を食べた鶏の糞を利用したひまわり畑から取れた「食用ひまわり油」などが販売されていますので、オンラインストアをチェックしてみてください。

日本では、何かを購入する時、サステナブルという理由で買う人はまだまだ多くありません。まずは、食べ物や化粧品、洋服など自分の好きな分野で、好みのサステナブルなブランドや商品を探してみてはいかがでしょうか。製造方法がきちんと開示された、環境への負荷が低い商品を選んで消費することは、私たち自身が安心するための材料でもありますが、その生産者や生産方法を応援するという意味合いも大きいことをお忘れなく。

▶︎ファーメンステーション オンラインストア
https://www.fermenstation.jp/

Photo:株式会社ファーメンステーション

(エコイスト編集部)


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