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世界初!植物由来100%の毛材の歯ブラシ

プラスチックフリーやゼロウェイストの基本アイテムとして定着してきた竹製の歯ブラシ。筆者もアマゾンでまとめ買いして使っていますが、プラスチック製の歯ブラシと比べて磨き心地はどうなの?と思っている方もいるかと思います。筆者としては、プラスチック製と大差なく磨けています。プラスチックゴミを減らすためにも竹製の歯ブラシに切り替えよう!という行動には賛辞を贈りますが、柄の部分のみ竹製でも毛の部分がプラスチック製歯ブラシと同様、ナイロンである製品が多く販売されており、真のプラスチックフリー製品を選ぶことが難しいのが現実です。

しかし、歯ブラシを中心としたお口周りの商品を製造・販売するファイン株式会社(以下ファイン)から、ブラシ素材に植物由来100%の毛材(ヒマシ製ナイロン毛)を使用した歯ブラシを2020年秋より段階的に導入すると発表がありました。使用されているヒマシとは、トウゴマという植物の種子から抽出する植物油の一種で、美容オイルなどにも多く使われています。柄の部分も環境にやさしい素材とのこと。気になる磨き心地ですが、石油化学系ナイロンと同等のしなやかな毛で、歯と歯茎に優しい磨き心地となっていると発表されており、特に気にせず使うことができそうです。

また、本製品のブラシ部は生分解しないものの、日本バイオプラスチック協会が定める『バイオマスプラ識別表示基準(*バイオマスプラスチック度25.0wt%以上の製品 等)』に適合した商品となっており、きちんと第三者からも認められた商品となっています。

ファインは、23年も前から植物性の柄と、馬や豚の天然毛等をブラシ部に使用した「生分解性樹脂の歯ブラシ」を製造しており、環境問題に関心がある人や化学物質に敏感な人にも対応する商品を販売していました。すでに地球環境に配慮した製品があるにも関わらず、製造が難しいと言われている植物由来100%の毛材を世界に先駆けてラインナップに加えることを決定したのは、CO2増加のみならず、昨今の海洋ゴミ問題など、地球環境の改善が急務である現状から、歯ブラシメーカーとして少しでも早期に解決のお手伝いができればと考えた結果から誕生したのだそうです。

プラスチックの利便性は否めませんが、プラスチックの原料となる石油は、生産・流通・廃棄の全プロセスを通して温室効果ガスを排出しています。無意識にプラスチック製品を使うことは、温暖化を推進してしまっているともいえるでしょう。消費は企業への投票です。生活における全てのプラスチック製品を無くすことは難しいですが、意識的にプラスチック代替製品をうまく取り入れて、プラスチックを少なくして行きませんか?

Photo: ファイン株式会社

(エコイスト編集部)


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