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デッドストックから循環型社会を生む

高度成長期(1950年代中頃〜1970年代初め)は、大量生産・大量消費という大型消費社会が到来した時代でありました。高度経済成長期から約50年が経過した現代は、1964年より悪化した大量生産・大量消費・大量廃棄社会になっています。さらには、不要になったものを誰かにあげるという地域独自の循環システムは、フリマアプリや地元で譲り合うサービスに移り変わりながらも、モノが溢れかえってしまっている状態です。

溢れかえったモノは捨てられ、焼却処分によるCO2排出や埋立地の土壌汚染など、環境汚染の一因ともなっています。このような地球へ大きな負担をかけている社会から、循環型社会へ移行するための手段の一つとして、リサイクルショップへの期待が高まっています。そんな期待が高まっているリサイクルショップの中でも、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」が、ゴミを出さない取り組「NEW CYCLE」プロジェクトを8月中旬にスタートさせました。

「NEW CYCLE」プロジェクトは、企業のデッドストック資材を回収し、繰り返し使える有料ショッピングバッグに再利用するという取り組みです。このショッピングバックは、PASS THE BATONの店頭商品を購入した場合に限り、販売されるという限定品です。デザインは、デザインユニットKIGIが監修し、リデザインしているため、ショッピングバッグとしてだけではなく、日常的に使える可愛い見た目となっています。サイズは、ギフトにも使えるミニサイズ(S)・日常使いも可能な中サイズ(M)・まとめ買いにも便利な大きめサイズ(L)の3種類が準備されています。また、この取り組みに伴い、プラスチック製ショッピングバックの配布を順次廃止する予定です。(ショッピングバックS:¥700、M:¥750、L:¥1,100※すべて税抜き価格)

PASS THE BATONは、食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo」やファミリーレストラン「100本のスプーンズ」などを運営する株式会社スマイルズが運営しています。スマイルズは飲食業だけでなく、本屋のプロデュースなど、型にはまらないユニークな会社です。このユニークさがPASS THE BATONにも受け継がれているようで、従来のリサイクルショップとは少し違った特徴を持っています。まず、セレクトリサイクルショップという名前の通り、PASS THE BATONは、アンティークのセレクトショップのような造りや陳列となっています。そして、出品者の顔写真とプロフィール、品物にまつわるストーリーを添えて販売するなど、従来のリサイクルショップには無い、新しいリサイクルショップとなっています。

さらに、PASS THE BATONは、「PASS THE BATON MARKET」と題し、企業がもつデッドストックや規格外商品など、商流が途絶えて行き場を失ってしまった(ゴミとして捨てられる可能性がある)商品に光を当て、PASS THE BATONなりの見立てで世の中に紹介する取り組みも実施しています。「PASS THE BATON MARKET」はすでに2回実施されており、次回は、有田や波佐見焼など、デッドストックの陶器市を11月上旬に開催する予定だそうです。

安いから買う、まだ使えるけど飽きたから捨てるといった消費スタイルから、お気に入りのモノを大事に使い、使わなくなったら誰か必要な人に譲る、といった循環があることは持続可能社会にとって重要なポイントです。PASS THE BATONのようなリサイクルショップを活用することで、大量生産・大量消費・大量廃棄社会からの脱却、持続可能な社会へと移行することが求められているのです。

▶︎PASS THE BATONオフィシャルサイト
https://www.pass-the-baton.com/
▶︎PASS THE BATON MARKETオフィシャルサイト
https://passthebaton-market.com/

Photo: 株式会社スマイルズ

(エコイスト編集部)


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