持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

虫食い木材のフレームのスマート窓

景色が良い滞在先の窓から見る風景は、窓がフレームとなり一枚の絵画のように見えることがあります。サンセットが綺麗なビーチや緑あふれる自然の風景を毎日眺めることができれば、しかも、毎日違う風景を見ることができればどんなに楽しいだろうかと思ったことはありませんか。SF映画などで描かれる未来の部屋でも、本来の窓ではないものの、フレーム内に外の形式を映し出すといった演出も多く使われています。それだけ、人間とって窓から見える景色によって気分が変わるということなのではないでしょうか。そして、それを実現させた窓の形をしたスマートディスプレイが販売され注目を集めています。

それが、2014年に京都で設立されたアトモフ株式会社(以下アトモフ)が手がけるスマート窓「Atmoph Window 2」です。注目されているのは、部屋に窓を追加できるという斬新な発想もそうですが、初代モデルよりも自然な趣を高めるために、廃棄用の木材をアップサイクルしてフレームに使用したというポイントです。使用されている木材は、ワーミーメープルと呼ばれる、家具を作るための木を伐採して木材に加工するときに見つかる、虫食い穴のある木材が使われています。通常は、焼却や埋立、燃料にして廃棄されますが、虫食いの跡も自然の天然木材の良さとして活用できないかと、木材加工で長い歴史のあるカリモク家具と検討を重ね、このアメリカ産のワーミーメープルという木材を採用する試みに至ったそうです。ちなみに、「Atmoph Window 2」自体はすでに製品化がされており、[Basic]モデルと[Wood]モデルの2種類が予約受付中です。ワーミメープルを使用したは、Atmoph Window 2の3つ目の新フレームとなります。

そもそもなぜ、電子製品を作る会社が、木材のアップサイクルでフレームを作ったのか気になりませんか?発表によると、『Atmoph Windowは電子製品であるため、金属やプラスチックなどを利用しています。地球環境のためにはこれらを使わないことが理想ですが、現在の製品作りにはどうしても必要不可欠です。そのような現状の中で、今できることがないか。代替プラスチックの活用や環境に少しでも貢献できる木材フレームの活用などを検討した結果、今回の製品に利用する「ワーミーメープル」という木材にたどり着きました。』と、述べられています。

「Atmoph Window 2」は、アトモフが独自に4K撮影してきた世界各国の風景を、臨場感あふれるサウンドと一緒に楽しむことができるのが魅力です。絶景や憧れのオーシャンビュー、夜景など、1,000種類以上もの風景動画がラインナップされていて、月額980円からのリミットレスプランに加入すれば、全ての風景動画が見放題だそうです。ちなみに、漫画「ONE PIECE」の作者である尾田栄一郎氏はアトリエに3台導入しているそうで、3台並べるとパノラマの景色を楽しむことができ、より大迫力の風景を自宅で楽しむことができるとのこと。そして、フレームにオプションのLEDモジュールを取り付けることで、窓から太陽の光が差し込んでいるような演出も可能なので、リアル窓のような感覚が高まるというのも興味深いです。さらに、今後はGoogleカレンダー連携やライブストリーミング、スマートスピーカーからの音声操作などの連携機能など、風景を楽しむ以外の機能もアップデートされていく予定とのこと。

「Atmoph Window 2」は住宅での使用ももちろんですが、店舗などでの活用も高いと思われます。資材やコストを費やして無理矢理に窓を作るのではなく、このスマートウインドウを活用すれば、手軽に自然あふれる演出が可能というのも魅力ではないでしょうか。

▶︎Makuakeプロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/atmoph-wormymaple/

Photo: アトモフ株式会社

(エコイスト編集部)

2020.09.23